日本国内の陸上では風況がよく、風車を建てやすい場所が少なく、山の上や洋上に進出しています。
洋上でも、より風況が良い沖合に建てるとなると施工や発電、メンテナンスの効率の問題から風車は大型化する傾向があります。
ところで、沖合では水深が深いため浮体式の構造が選択されます。風車は揺れると風車への負荷が増し、制御が難しくなります。
揺れないように浮体は巨大にし、揺れを抑制する制御が検討されます。
安価な電気を求めていても、なかなか費用が下がりません。
また揺れると風車が使えないとなると、小規模設備で使用することができません。
そこで、浮体の揺れを許容する風車はできないか、という課題が発生しました。
GPSを搭載し、気象情報を読み込んで自律型でシバーリングできる仕組みができれば、浮力体の上に風車と蓄電池を載せて洋上に放って充電して戻ってこさせることができるのです。巨大な設備でなく、量産性やメンテナンス性、航行性を考慮した最適な設備サイズが決まれば、発電コストも低減可能と考えます。