日本国内での風力発電に対するネガティブな意見に対して、ウィンドサーフィンのシバーリングという操法から着想したアイデアがひとつの提案になると考えました。海洋は気象的にも環境的にも資源的にも注目されています。またロボット、AI、再生可能エネルギーを網羅する本活動はチャレンジする時期としても最適と判断しました。
風が吹かないなら吹いている場所に移動するのです。
海の活動のコストを下げて安全にします。
世界的に再生可能エネルギーの導入が進んでいる中で、日本では気象や地形、インフラ、人との共生の問題から停滞気味です。風車は設置固定するという考えから見直し、いっそのこと積極的に風の吹く場所へ移動することを考えました。技術があり、素材があり、海があります。どんな過酷な条件でも耐える剛の設備ではなく、四季に合わせるような、状況に適した日本らしい柔の発想の設備を作りたいと考えます。
GPSを搭載し、気象情報を読み込んで自律型でシバーリングできる仕組みができれば、浮力体の上に風車と蓄電池を載せて洋上に放って充電して戻ってこさせることができるのです。巨大な設備でなく、量産性やメンテナンス性、航行性を考慮した最適な設備サイズが決まれば、発電コストも低減可能と考えます。