機能性炭素材料であるグラフェン複合材料をコアとして研究を展開してきました。長年、物質・材料研究機構において研究に従事し、国の大型プロジェクトや大手企業との共同研究を進めてきました。国の大型プロジェクトでは、低炭素化への寄与が大きい市場への大型用途としての導入を期待され、大手企業は、最初から大量生産を目指していました。しかし、高性能なものを品質のばらつきなく大量に生産するのは難しく、グラフェン複合材料をいち早く社会で役立てたいという思いから、少量生産ながらも性能を最大限に発揮できる小型製品の製造・販売を目指そうと起業に踏み切りました。
現在、NEDOからの補助事業を受け、グラフェンの量産基盤技術の開発を行っています。また、経産省からの補助事業を受け、超小型キャパシタの製造装置の開発に取り組んでいます。NEDOのマッチング支援なども受けており、ユーザー企業候補様、協業して製造に取り組んでいただける企業様を模索しています。アカデミア発の技術を社会に届けるため、事業会社にて十分な経験を有しているOBを複数名雇用し、物質・材料研究機構の研究員なども雇用するなどして、先端技術の社会実装に向けて研究開発に取り組んでいます。