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2016.11.19
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[THE BRIDGE] ミクシィ買収後半年を語るーーチケットキャンプの月間利用者数は500万人、月次流通額は26億円超に成長

創業2年ながら、今年3月に115億円という高い評価を受けてミクシィ・グループ入りを果たしたサービスがある。それがフンザの運営するチケットフリマサービス「チケットキャンプ」だ。

発表当時、私は同社代表取締役の笹森良氏にコンタクトを取ったが、情報開示以上のコメントは控えるということで詳しい情報は得られなかった。

しかしその後の成長は、月間の利用者数500万人、月次流通総額は発表当時から半年で約3倍の26.5億円にまで成長するなど、2社が期待していた以上のものとなったようだ。

完全子会社化から約半年、笹森氏がグループ入りの経緯と成長について語ってくれた。

巨額買収の経緯

「ミクシィさんとの話は2014年7月にスタートしましたね。創業して1年目の後半からいくつかお声掛けはあったんです。ただ、このタイミングはないなと思って断っていました」(笹森氏)。

チケットフリマアプリ「チケットキャンプ」を運営するフンザがミクシィグループ入りしたのは2015年3月。当時115億円という巨額な買収額は話題になった。

チケットキャンプ_アプリ画面
同社が運営するチケットキャンプ
笹森氏は当時の経緯をこう続ける。

「2014年夏頃からミクシィの役員陣に声をかけられて情報交換していました。私もチケット売買のニーズはSNSにあると思ってて、ミクシィの中で行われている売買をうまく活用できないかなと。そういうお話を何度かしている間に買収のお話が出てきたんです」(笹森氏)。

ただ笹森氏は当初、ミクシィと提携のようなものはイメージしていたものの、買収については彼が目標にしていた月間の流通総額5億円を達成するまでは、考えられなかったという。

しかし、笹森氏らのチームは創業からわずか2年足らずの2014年12月に8億円の月間流通額を達成することになる。

「1月から2月にデューデリジェンスを実施して3月に発表となりました。お話をしはじめてから半年ですが、最初の3カ月はまさかこういう展開になるとは思ってませんでしたね」(笹森氏)。

では、チケット売買の流通額8億円はどうやって達成できたのだろうか?笹森氏も「ありきたりな答えで申し訳ないんですが」と前置きしつつ決定打はないと答える。

「積み重ねですね。ただ(自社は)マーケティングのバランスがいい会社だなというのは思ってました」(笹森氏)。

現在のフンザは約20名の体制。その半数以上がカスタマーサポートというのもフリマサービスらしい布陣といえるかもしれない。

笹森氏に買収時実施されるPMI(経営統合、Post Merger Integration)や子会社化によるストレスを尋ねてみたが、決定のプロセスに時間がかかるなどの変化はあるものの、そこまで大きなものはないとのことだった。

では、今度は買う側の話に耳を傾けてみよう。寺谷氏はミクシィ側でフンザ買収を担当した人物。現在はフンザに出向して経営企画室という名の下、同社の運営を切り盛りする。

「ミクシィでの役割は、チケットキャンプのような会社を探すところから買うまでの担当者ですね。会社全体としてのキャッチコピーに「新しい文化をつくる」というものを打ち出していて。内部で新しいものを作りたいというのもありつつ、現在、キャッシュリッチでもあるので、買いに行くという方法も使っているということです。フンザについてはC2Cという領域でユーザーがバリューを感じられるサービスだと感じていtました」(寺谷氏)。

当時、115億円という買収額が高いという見方があったことについても、半年前に8億円だった月次流通規模が「26.5億円にまで成長している」(笹森氏)という状況をみて欲しいと語る。

「チケット売買の二次流通市場規模は、2015年時点で500億円ぐらいきてまして、2019年には800億円ぐらいまでは伸びると予想しています。買収時の資料にもありましたが、米国のトッププレーヤーはその内の半数のシェアを持ってるんです。フンザ社も同様にそのような状況を狙っています」(寺谷氏)。

つまり、フンザは2019年に市場の半分、400億円規模の流通額を支配すると考えているのだ。寺谷氏によれば、チケットキャンプのビジネスモデルは13%ほどの手数料および広告で、最終的には営業利益率で50%ほどのビジネスにできると話していた。これは同社が主力とするスマートフォン向けゲームと同水準になる。

思えばInstagramも買収当時、10億ドルという価格を高い・安い(安いはほとんどなかったが)と評価したが、3年の時を経て、同サービスのビジネスは50億「ドル」規模にまで成長、Instagramerという新しい現象も生み出すまでになった。

こういう評価は後からついてくるものだというのがよくわかる。

競合、メルカリの存在
私は笹森氏にとても気になる質問をひとつ投げかけた。競合の存在についてだ。

通常、チケット売買についてはチケットストリートやチケット流通センターなどが彼らの競合と考えられる。実際、笹森氏もGoogleトレンドのグラフを示して、一般ユーザーの認知度を高めるため、今週金曜日から新しいテレビCMの開始を実施するのだと教えてくれた。

一方で彼らのサービスを「フリマアプリ」という視点で見た時、国内にはメルカリという好敵手が存在している。

ご存知の方もいるかもしれないが、笹森氏とメルカリ創業者、代表取締役の山田進太郎氏は、山田氏が以前創業したウノウ(後のZynga Japan)で共に働いた仲間でもある。さらに付け加えると、メルカリで会社を切り盛りする小泉文明氏は元ミクシィのCFOでもあった。

両者とも出自は楽天に関わりあるところなど、なんとも興味深い。

さておき、その件について笹森氏は山田氏らとは笑顔で「めちゃめちゃ仲いいですよ(笑」としつつ、やはり気になる存在と答えていた。

「メルカリを意識してますか?っていう質問であれば、後を追いかけるようなことは考えてません。チケットキャンプを広げてオールジャンルにするのは自分たちを見失いますからね。ただ、あれだけ巨大になると、自分たちは追いかけなくてもあちらからやってくることはあるかもしれません」(笹森氏)。

ちなみに笹森氏はチケット売買のサービスを思いついた時、大いに参考にしたサービスがエクスペディアなのだそうだ。彼曰く、「航空チケットのようにどこで買っても同じものをどうやったら自社で買ってもらえるか。安心感を作ることの重要性」をよく考えたのだという。

「後発で参入する場合の鉄則なんですけど、ちょっと品質よくなったぐらいだと勝てないわけです。ユーザー体験の違い、競合がやってないマーケティングをやったり。圧倒的な違いを作り出す。これが大切なんだと思います」(笹森氏)。

グループ拡大に向けて

インタビュー最後に笹森氏はミクシィ・グループ拡大についてこうコメントしていた。

「買収の翌日に森田(仁基氏。ミクシィ代表取締役)が広告代理店を呼んでテレビCMのキックオフが始まったんです。ミクシィとして今後もグループ拡大のために買収をどんどん推進していきますし、私もそこに少しでも関われたらいいなと思ってます」(笹森氏)。

フンザはミクシィ・グループに入るまでオフィスを持たないスタートアップだった。彼らの可能性を見出し、テレビCMなどの追加施策を打ったことで成長に勢いがついたことは数字が表している。

年明けからはチケットキャンプ以外の新しいサービスも仕込んでいるという笹森氏。モンスターストライク以上のヒットが出せるか、彼のサービスプロデュースの手腕に注目が集まる。